令和６年度税制改正大綱において、「賃上げ促進税制」の拡充が盛り込まれました。
賃上げは政府方針としてかなり積極的に推進しているところです。
以前もブログで書きました（2023年2月1日「中小企業の賃上げ　どう実現するか」）。

「賃上げ促進税制」とは・・・
端的に言うと、前年度よりも給与支給額を増やした企業に対して、増加額の一定割合を税額から控除してくれる制度です。
ただこの制度、税額控除ですので恩恵を受けるのは黒字の（納税している）企業だけ。
赤字の企業には意味のないものでした・・・

この点が今回改正されました！
具体的には、税額控除できなかった額を、最長５年間繰り越せるというものです。
赤字の企業でも翌期以降に税額控除のメリットを享受する可能性が残ることで、賃上げの動機付けとなることが期待されます。

賃上げ促進税制は、過去にも毎年のように改正されてきましたが、今回は最も画期的なものでした。
分かりやすく、中小企業にも使いやすい制度となることを望みます。